きんでんは、幹線・コンセントの送電前チェックを一つの試験器で実現する「単相／三相配線チェッカー」を開発した。送電前の安全な状態で行先確認、結線確認が可能となり、作業の効率化にもつながる。

　幹線やコンセントへの送電前には、送電時のトラブルを防ぐために行先確認などの送電前チェックを行うが、回路種別や試験内容に応じて複数の試験器を使い分けなければならず、多くの作業時間が必要だった。また、動力コンセント用の送電前試験器は市販されていなかった。

　同社はこの課題に着目し、新製品を昭和電業社と共同で開発。「JECA FAIR 2024製品コンクール」で日本電設工業協会奨励賞を受賞した。

　製品は、複数の異なる周波数の信号を同時に使い、一括で相を判別する。これにより送電前に誤結線・欠相・短絡のチェックが可能となった。幹線および電灯・動力コンセントに対応しており、試験対象の幅広さが特徴だ。

　小型・軽量で持ち運びも容易だ。送信器のサイズは100×45×155ミリメートル、重さは約500グラム。受信器のサイズは81×45×150ミリメートル、重さは約375グラム。