2024.10.22 「リフ活」家電でリフレッシュ、足や首に添えるだけ アプリで腸活動の判定も

パナソニックが展開するリフレシリーズ

足を入れるだけで揉みほぐしてもらえる「はくだけキュッとリフレ」足を入れるだけで揉みほぐしてもらえる「はくだけキュッとリフレ」

本体側が首を引っ張る動きをする「メディネック」本体側が首を引っ張る動きをする「メディネック」

「腸note」は腸活をデータとして振り返ることができる「腸note」は腸活をデータとして振り返ることができる

 体に疲れがたまりやすくなる季節の変わり目には、気持ちを整えて本来のパフォーマンスを取り戻す “リフ活”を実践したい。自宅で気軽に気持ちをリラックスさせたり、溜まった疲れを解消したりする家電やアプリを使えば、心身ともにリフレッシュし、日々の生活にも活力が湧いてくるはずだ。

 リフ活を提唱するパナソニックが11月に発売するエアーマッサージャー「はくだけキュッとリフレ」(市場想定価格税込5万円前後)は、触り心地の良い布で出来た筒状の本体に足を入れるだけでリフ活ができる。足先から太ももまでを覆い、1日の足の疲労感を取り除いてくれる。

 リフレシリーズは、2010年に発売を開始。新製品は、シリーズ初のAI(人工知能)を搭載し、1秒間に5回センサーで圧力を感知し、足の太さに合わせて自動制御で切り替えをする。

 エアーも、指先を使ってポイントで揉んでいるような使用感だったが、エアバッグを使って足先から全体を絞り上げるような使用感に仕上げた。

 寝そべるだけでリフ活できる製品として、創通メディカルの美容・健康機器ブランド「MYTREX(マイトレックス)」の「MEDI NECK(メディネック)」(同2万7500円)は首ケアができる。

 特長は、本体側が首を引っ張る動きをすること。温熱と、電気的な刺激を筋肉に与えるEMSに加え、首を持ち上げる。毎日継続して使うことで、頚椎のアーチを作りやすくなるという。

 今年3月に発売し、家電量販店やEC(電子商取引)サイト、エステサロンやアイラッシュサロンなどでも販売している。発売から4カ月ほどは在庫が追い付かないほどの引き合いがあった。現在は需要に応えられる供給体制になってきた。

「腸活」で健康に

 腸内環境を整える「腸活」にアプローチする動きも出てきた。サントリーグローバルイノベーションセンターは、23年に腸の健康状態を確認できる無料のスマートフォンアプリ「腸note」をリリースし、体内の状況を数値で把握できるようにした。10万人強の利用者の中、7割は便秘に悩む女性という。

 使い方は簡単だ。スマホを60秒間腹部に押し当て腸の音を取得し、腸活動のレベルを測定。活動状況や排便の記録から、自分の腸タイプを瞬時に判定してくれる。

 自分のスコアや腸のタイプに合わせて、「水分をとる」「プロテインを摂取する」などの腸活を実践して記録。日々の記録から、腸活の効果をデータで確認でき、振り返ることも可能だ。

 新規ビジネス開発部主任研究員の金川典正氏は「消費者と商品をつなぐためのサービスとしてリリースした」と話す。アプリは、腸研究のツールとしても利用する。

 導入先は消費者が多いが、フィットネスクラブや地方自治体なども利用している。金川氏は「腸の研究として活用もしたい」と話している。