2024.12.05 【カーエンターテインメント特集】パナソニック オートモーティブシステムズ 「ストラーダ」Fシリーズ ネット動画機能を大幅強化 メカレス化、高音質化実現
ネット動画を強化したF1Xシリーズ
パナソニック オートモーティブシステムズは車種を問わず大画面ディスプレーが装着できるカーナビゲーションシステム「ストラーダ」Fシリーズでインターネット動画機能を前面に出していく。2年ぶりにモデルチェンジした新製品は、人気動画配信サービスをはじめ、アップルとグーグルの自動車用スマートフォンアプリの無線接続にも対応した。
インフォテインメントシステムズ事業部コネクテッドモビリティプロダクツビジネスユニット渡辺智雄ビジネスユニット長は「ネット動画への対応で若者など新たな層にも体感し使ってもらいたい」と話す。地図更新や検索性など、ネット接続ならではの機能も訴求し需要を取り込んでいく考えだ。
Fシリーズは業界に先がけてダッシュボードから大画面ディスプレーが浮き出て装着するフローティング構造を採用したナビで2016年の発売以降、進化を続けてきた。装着可能車種も540車種以上になり新型車だけでなく既販車でも付けられる。最上位機は10V型の有機ELディスプレーを搭載。有機ELを採用しているナビは国産市販ナビではF1Xのみで大画面高画質が特長だ。
11月下旬から発売した24年モデルはネット動画機能を大幅に強化した。スマホとナビをWi-Fi接続するだけでユーチューブやアマゾンのプライムビデオ、TVerなど七つの動画配信サービスをメニューボタンから楽しめる。自宅レコーダーの録画番組や放送中の番組視聴もできる。
スマホと同じ画面操作やアプリが使える「アップルカープレイ」とグーグルの「アンドロイドオート」の無線接続にも対応した。オンラインならではの機能では、ナビユーザーが手間に感じる地図更新をワンタッチで実現。最新スポットのネット検索も簡単だ。
今回、ネットの強化に合わせ、CDなどのメカ機能は外した。メカ部分のスペースのふたを開けるとUSBタイプCの充電用端子を用意。スマホを充電しながらネット接続できる。さらにメカレス化と合わせて音質を大幅に強化した。新たなデジタルアンプを採用した新サウンドエンジンを搭載したことでノイズの少ないクリアな音質が楽しめる。
渡辺氏は「ネット動画を有機ELの高画質と、新エンジンによる高音質で楽しめるようにした」と力を込める。ネット動画対応はカー用品店からは評判が良い。現在は自動車整備工場などでの認知を上げていくために、開発者による動画コンテンツなども用意し販促支援も進めている。
24年モデル発売に合わせ25年1月13日までアマゾンギフトカードをプレゼントするキャンペーンを行うほか、イベントも行っていく。渡辺氏は「大画面ナビと動画視聴はキャンピングカーなどと親和性が高いため関連展示会への出展やカスタムショップとの連携なども進めていく」と話している。