2024.12.11 【セミコンジャパン2024特集】日鉄ステンレス鋼管 半導体製造用クリーンパイプ、ブランド名一新し披露
新ブランド「NSCP」の製品イメージ
日鉄ステンレス鋼管(東京都千代田区)は、半導体製造の現場で使用されるクリーンパイプのブランド名称を「NSCP」に一新し、セミコンジャパン2024で披露する。製法と素材で四つのシリーズに分類し、分かりやすく提示することで、国内外のマーケットへの対応と一層の知名度の向上を目指す。
新ブランド名のNSCPは、「ニッポン・スチール・クリーン・パイプ」の頭文字から取った。同社はこれまでシームレス(継ぎ目なし)管をSUMICLEAN(スミクリーン)、溶接管をSUMIWEL(スミウェル)のブランド名称で販売してきたが、高耐食のニッケル基材料を使用する新商品のラインアップに合わせて切り替える。
NSCPは、製法と素材で4シリーズに分かれる。
新規開発商品のNi基鋼種を用いた「NSCP N」は、従来のステンレスSUS316Lでは耐食性に懸念のある高腐食性ガス環境においても低汚染で、配管の長寿命化を実現。
旧ブランド名SUMICLEAN Mは「NSCP D」となる。不純物元素と非金属介在物を極低化した真空二重溶解材(VIM+VAR)を使用することで、高清浄度を保つ。
最も汎用(はんよう)性が高い、旧ブランド名SUMICLEAN Cは「NSCP S」に。シングルメルトながら不純物元素を低減した。豊富な鋼種と仕上げのバリエーションがあり、幅広い部材・用途に適応する。
溶接管であるSUMIWELブランドの新ブランド名は「NSCP A」。造管時に管内面の溶接ビードを平滑にした上で、機械研磨を施すことで内面平滑性を確保した。
これら製品はこれまで、半導体製造用として多くの販売実績を上げている。セミコンジャパン2024で新ブランドの浸透を図りたい考えだ。