2024.12.24 「クス」っと笑わす動画販促、補助金情報で効果 山田電化ハウス(東京都足立区)

山田電化ハウスのYoutube

動画配信が増客効果も生んでいると話す山田社長動画配信が増客効果も生んでいると話す山田社長

動画配信を強化する山田電化ハウス動画配信を強化する山田電化ハウス

 山田電化ハウス(東京都足立区、山田浩康社長)は2020年9月から店舗スタッフ自ら出演するYouTubeを販促に活用している。動画を見た人を思わず「クス」っと笑わせたいというコンセプトで制作。山田社長自らが企画を作り、スタッフが撮影、編集している。

 YouTubeの配信から新規客の獲得にもつながるなど成果も出てきている。新規客を訪問した際、動画に出演しているスタッフが「動画の人だ」と声を掛けられることもあり、「YouTubeをきっかけにお客さまが増えている実感がある」(山田社長)とみる。

 YouTubeを始めたのは、山田社長が頻繁にYouTubeで調べ物をして、動画での説明の分かりやすさに注目していたことがある。「当店でも分かりやすく情報を届けようと、YouTubeで動画を活用することを思いついた」(山田社長)という。取り上げる内容は商品紹介やイベント告知、補助金の紹介だ。

 動画視聴の傾向をみると、商品紹介は、商品名で検索されるため閲覧数が増えやすいが、実際に販売につながることはあまりない。

 一方で補助金の紹介動画は、閲覧数は増えにくいが、販売につながりやすいという結果もでている。23年度の足立区の補助金ではテレビドアホンを120世帯、感震ブレーカーを50世帯に販売した。

 山田社長は「YouTubeで補助金を紹介したことが大きく影響している。お客さまに直接関係のある話題の方が伝わりやすい」と話す。

 動画を見て補助金を勉強してから来るお客は次の販売などにもつながるケースが多い。YouTubeを見たマンションのオーナーから共用部分の照明の依頼があり、その後、感震ブレーカーや防犯カメラにつながったこともあった。

 山田社長は「YouTubeは、補助金や商品の情報を固定客より調べている人がよく見ている。これからもお客さまの役に立つ情報を発信していきたい」と話している。

 編集を担当するパートスタッフの高倉宏美さんも「動画編集は勉強中で、文字を大きくしたり、資料の映し方を工夫したり、分かりやすい動画を目指している。視聴率の底上げを目指したい」と話している。

【店舗プロフィル】創業年:昭和38年(1963年)、人数:社員3名、パート1名、得意分野:エアコン、定休日:水曜日、立地:東武スカイツリーライン 西新井駅西口から徒歩10分