2025.01.01 【家電総合特集】暮らし&ホームソリューション’25展望 理美容商品
男女問わず、理美容家電への関心は高い
男性女性問わず関心高まる
高級へアドイヤーなど高付加価値品に注目
このところ、男女を問わず美しさへのこだわりが強まっており、相対的に理美容商品に対する関心は高まっている。ドライヤーのようなヘアケア商品からフェースケア、ボディーケアなど多岐にわたる商材が、市場にはそろっている。
近年、理美容関連商品で大きな変化が見られるのはヘアドライヤー市場だろう。髪質の改善につながる高級タイプが注目を浴びている。
パナソニックは、水分発生量が最大10倍(MOIST使用時、同社比)の高浸透ナノイー(第2世代)を新開発し、ナノケア史上最高のうるおい(MOIST使用時)を生み出すナノケアの新ライン「nanocare ULTIMATE(ナノケアアルティメイト)」を昨年9月に発売。多様化するユーザーの髪の悩みに応え、乾かすだけでなりたい髪に導くという新たな価値創造を目指し開発したという。
同機は販売価格が8万円を超える超高級タイプだが、納得して購入するユーザーは多く、同社は手応えを得ている。
2023年に美容新ブランド「プラズマクラスタービューティ」を立ち上げたシャープの「プラズマクラスタードレープフロードライヤー」も健闘している。高濃度プラズマクラスターと速乾技術、熱ダメージケア技術を、新デザインの小型ボディーに搭載しており、ユーザーから評価されている。
メンズシェーバーでは、パナソニックの5枚刃を手のひらサイズにした、全く新しいデザインを取り入れた「ラムダッシュ パームイン」が好調だ。本格的なそり味を、コンパクトなボディーで実現。新しいシェービングが体験できる。23年9月の発売以来、既に20万台以上(24年11月時点)の販売につなげている。
シャープは、理美容市場の拡大を視野に置き、プラズマクラスタービューティ商品群を拡充する。
24年10月下旬には、プラズマクラスターの風で髪をクールダウンし、うるおいを補給しながら熱や摩擦のダメージを抑えるストレートアイロン「IB-S8000」と、軽い力で髪の絡まりをほどき、ブラッシングの摩擦ダメージから髪を守るヘアブラシ「Smoome(スムーミー)IB-B1」を投入した。
菅原靖文常務執行役員は「美しさへのニーズは、女性にとどまらず男性にも強く、プラズマクラスターの効果が男性の需要を掘り起こすことにもつながった。ユーザーの琴線に触れる商品は、高額でも買ってもらえる」と述べ、さらなる商品戦略の強化に取り組む方針だ。