2025.01.09 ラピダスがPFNのAI半導体を製造 さくらインターネットとも連携しグリーンインフラ構築へ

協業の概要

 最先端半導体の国内量産を目指すラピダスは、AI(人工知能)開発を手掛けるプリファードネットワークス(東京都千代田区、PFN)、クラウド大手さくらインターネットとの連携に向け基本合意を締結した。グリーン技術を活用して国産AIを開発・製造・供給できる体制を整える。PFNが設計するAI半導体をラピダスが製造し、さくらインターネットのクラウドサービス開発の知見と組み合わせる。

 ラピダスは最先端の2ナノメートルプロセスのロジック半導体量産を2027年に開始すべく政府も投資を進め、現在北海道千歳市に工場を建設中。PFNは省電力で高性能なAIプロセッサー「MN―Core」シリーズを設計しており、今後最新モデルをラピダスが製造する。これをさくらインターネットの開発するAI向けクラウドサービスと組み合わせる。この連携を起点とし、全国のデータセンターに展開し生成AIのインフラを整備する。

 ラピダスの小池淳義社長は「今回の3社による基本合意はグリーン社会に貢献する国産AIインフラ伸展の大きな一歩になる」とコメント。

 生成AIの普及に伴い、その計算量確保のための莫大な消費電力は大きな課題となっている。今回の協業もその解決に向けた動きだ。