2025.02.05 荒川化学、4~12月連結は黒字転換

 荒川化学工業の2025年3月期第3四半期(24年4~12月)連結決算は、スマートフォンの出荷台数回復やデータセンターへの積極投資により機能性コーティング材料用樹脂などが好調、2桁の増収と損益面で黒字転換を果たした。

 機能性コーティング事業では、コーティング材料用の光硬化型樹脂がスマホやディスプレー関連分野で需要が回復して増収、利益も回復。

 製紙・環境事業は、中国の段ボール原紙工場の稼働率低下などがあったが、アジアでの板紙向け紙力増強剤が堅調に推移したこともあり増収増益。

 粘接着・バイオマス事業は、ロジン系の粘着・接着剤用樹脂はアジア地域を中心に販売が堅調に推移。増収だったが、損益面では損失を計上した。

 ファイン・エレクトロニクス事業は、半導体関連のファインケミカル製品やHDD用精密研磨剤が大幅増収。利益も計上。