ソフトバンクの2025年3月期第3四半期（24年4～12月）連結決算は、全セグメントで増収増益。特にエンタープライズ、ディストリビューション、ファイナンス事業が2桁成長となった。

　主力の携帯電話を含むコンシューマ事業は、スマートフォンの契約数が前年同期比4%増加し3127万件となった。

　宮川潤一社長は「本業のモバイルも再度成長軌道に戻り、従来よりも強い企業構造に変革できた」と強調した。

　エンタープライズ事業はクラウドやセキュリティーなどソリューションサービスが好調に推移。ディストリビューション事業も前年同期比22%増収となった。

　LINE・ヤフー事業を含むメディア・EC事業は同33%増益と大きく伸長。ファイナンス事業はPayPayの黒字化で収支が大幅に改善した。

　PayPayがPayPay銀行とPayPay証券を子会社化するなど金融ビジネスの再編を行い、金融サービスをPayPayに集約して成長加速を狙う。