2025.02.14 楽天グループ、12月期連結は5年ぶり営業黒字

 楽天グループの2024年12月期連結決算は、本業のもうけを示す営業損益は529億円の黒字となり、5年ぶりに黒字に転じた。最終損益は1624億円の赤字だった。携帯電話事業の設備投資負担が重く6年連続の最終赤字となったが。回線契約の拡大などで赤字幅は前年同期の3394億円から大きく縮小した。

 モバイルは、24年12月の契約回線数は、前年同期の609万回線から830万回線に増加するなど通信料収入が着実に伸長。売上高は同20.9%増の4406億円、営業赤字は2089億円で赤字幅は同1056億円縮小した。

 インターネットサービスは、インターネットショップ「楽天市場」や米国のオンラインキャッシュバックサービスが好調で増収増益。

 フィンテックも、楽天カードの24年のショッピング取扱高が同13.7%増の24兆円となったほか、銀行、証券など各サービスも伸長し増収増益だった。

 三木谷浩史会長兼社長は「来期は通期で黒字化する可能性が極めて高い。契約回線数1000万件に向け、高齢者と地方を強化していきたい」と述べた。