2025.02.27 【複合機&プリンターソリューション特集】page2025 例年上回る来場でにぎわう
キヤノンマーケティングジャパンは印刷業務の自動化・省力化を訴求した
印刷業界の課題解決へ各社が提案
デジタル化、人手不足などに対応
「共奏」をテーマに「page2025」(主催=日本印刷技術協会)が19~21日に東京・池袋のサンシャインシティコンベンションセンターで開催され、例年を上回る来場者でにぎわった。
商業印刷業界も人手不足や後継者難などの課題を抱え、経営変革が必須となっている。デジタル化による自動化、省力化、さらにはデジタルマーケティングなど新しい経営手法が求められる。各社は印刷業界の課題解決に向けた製品、ソリューション提案を活発に展開した。
富士フイルムグループは、印刷物の小ロット化や人手不足などの課題に対応した実践的なソリューションをアピール。「デジタル印刷機の真価を最大限に引き出し、生産性効率化、拡大につながる」提案に力を入れた。
新機種「Revoria Press EC2100S」を実機展示した。同機は1パス5色印刷を可能にし、コンパクトなマシンサイズでありながら、フラッグシップモデル「Revoria Press PC1120」の特徴である高画質な印刷を可能にする技術を採用している。
リコージャパンのブースのテーマは「小さなことから『変革』は始まる」。印刷会社やパートナー会社との共創による印刷現場の変革実現に貢献するソリューションやサービス、事例を展示した。小さなソリューション「選べるSmall DX」を訴求。印刷会社が抱えるデジタル印刷強化、人手不足への対応など経営課題に焦点を当てた。
キヤノンマーケティングジャパンは「印刷の未来を創造する」をテーマに掲げた。年内の発売を予定するインクジェットデジタルプレスの新製品「varioPRINT iX1700」や、「LabelStream LS2000」の最新情報を紹介するとともに、印刷業のビジネス領域の拡大や印刷業務の自動化・省力化を訴求した。
コニカミノルタは、高精度な自動化や効率化を実現する新製品「AccurioPress C14010S」を初展示した。C14010シリーズは、印刷工程の自動化・省力化を推進して印刷会社の生産性を高め、より創造力の高い業務にシフトすることを可能にする。印刷工程の自動化で省力化とスキルレスを提供。加えて、白色トナーの搭載によって表現力拡大を実現した。
エプソンは最新の大判プリンターを出品。京セラドキュメントソリューションズジャパンは、今後販売を開始する予定のコート紙対応のインクジェットプリンター「TASKalfa Pro 55000C」の製品情報と出力サンプルを参考展示した。