2025.02.26 対話型AI学習で受験生の思考力鍛える ベネッセの新サービス「進研ゼミルート」 

説明を行った永見本部長

「進研ゼミルート」を実演。画面にはAI講師との会話の様子「進研ゼミルート」を実演。画面にはAI講師との会話の様子

 教育サービス大手のベネッセコーポレーションは、高校生会員1398万人の合格指導の教材データベースとAI(人工知能)技術を融合させ、思考力向上に特化した対話型サブスクリプションサービス「進研ゼミ√Route(ルート)」を開発した。難関大学の出題が、テキストや問題集に類題が載っている典型問題から、思考力を問う応用問題にシフトしていることから、難関大学受験者向けに3月3日から提供する。7教科24科目からどの科目も利用でき、月額料金は定額の税込み7980円。

 今回開発した進研ゼミルートはAI講師と対話できる「AIセルフトークラーニング」を搭載。学校や塾と同じ対話型学習を実現し、学生一人一人に専任の教師がつくようにした。同社は学習の個別最適化を進めてきたが、よりパーソナライズされた学習を提供する。

 AIセルフトークラーニングは大学の合否を分ける重要な問題「キー問題」で活用できる。思考力を問う問題が大学入試で6割を超えたことから、難問を解くための思考力を身に付けやすい問題を選出している。

 ベネッセ家庭学習カンパニー新モデル事業戦略本部の永見良介本部長は「学びの本質は『問う』だと考えている。問いを力に一人でも多くの高校生が合格を勝ち取れるためのサポートをしていきたい」と話した。(27日の電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)