2025.03.26 【関西エレクトロニクス産業特集】ニチコン エネルギーソリューション展開、蓄電システムなど訴求
トライブリッド蓄電システム「ESS-T5/T6シリーズ」
ニチコンは、NECST事業で「エネルギーソリューションのニチコン」としてさまざまな製品を展開している。
太陽光発電、蓄電池、EV(電気自動車)電池の三つのエネルギーを高効率でコントロールするトライブリッド蓄電システムに、新モデル「ESS-T5/T6シリーズ」が登場。秋から販売を開始する予定。
業界最大級の出力の連系出力9.9kW(T6シリーズ)、自立出力5.9kVAで、大容量の太陽光パネルにも接続が可能。停電時には全負荷200V出力を標準仕様とし、蓄電池容量は大容量から小容量までのラインアップを取りそろえる。
V2HスタンドとV2Hポッドは壁掛け設置と据え置き設置を選択でき、EVの傍らでコンパクトに設置することもできる。
EV用放電器を介してEVと連携できる公共・産業用蓄電システムでは、新たに「BSシリーズ」を開発。平常時は太陽光発電を事業所の自家消費やEV充電に活用し、非常時には蓄電池に加えてEVの大容量蓄電池から放電ができる。V2X活用によるEV連携と蓄電池ユニットの増設によるシステム拡張が可能。
パワーコンディショナーの容量は25kWと50kWの2種類から選択でき、従来比50%以上の小型化・軽量化を実現した。
EV用急速充電器では、業界初となる「サイクリックマルチ充電器」を開発。複数台のEVを使用する運輸事業者がターゲット。7月に発売を予定。一口最大90kWの高出力で最大6台を繰り返し充電することで、車両台数にかかわらず最大充電電力を一定に抑える。