2025.03.26 【関西エレクトロニクス産業特集】東亜無線電機 IoTセンサーユニットなど工事現場のDX化推進
IoTセンサーユニット「Salta」
東亜無線電機は、工場現場などのDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する。アナログ計器をデジタル化する後付けIoTセンサーユニット「Salta(サルタ)」など各種製品・サービスを提案する。
Saltaは木幡計器製作所が開発。ブルドン管圧力計、ダイヤル式温度計、圧力式液面計などの既存のアナログ計器のガラスを交換するだけでアナログ数値をデジタル化できる。計器の指針中心軸にマグネットを取り付け、指針読み取りセンサーとBLE無線モジュールを搭載する樹脂ガラスと一体となったユニットを取り付けるだけ。電池駆動で電源・配線工事は不要だ。
このほど、ユニットの防爆仕様「Salta-Ex」も発売し、仕様シーンが広がっている。本質安全防爆機構で防爆エリアのアナログ計器に対応。石油・高圧ガスコンビナート、化学プラント、車両製造工場、薬液工場などの防爆エリアに設置された計器への取り付けに最適。「Salta自体の認知度が高まっており、引き合いが増えている。防爆仕様も同様の動き」(江見佳之社長)という。5月にはIoTのお試しパックの提供を開始予定。スモールスタートの立ち上げを支援する。
同社は2025年大阪・関西万博の大阪ヘルスケアパビリオン内に設置される「リボーンチャレンジ」に出展。テーマは「身近な課題や世界のお困りごとを大阪の町工場が解決します!」。「りびんぐラボ大阪関西」チームとして出展し、主幹事の木幡計器製作所のほかベルチャイルドなど13社で共同出展する。期間は来年10月7日から10月13日。