2025.03.28 【業務用無線特集】エム・アールエフ 米社製RFID温度センサータグ、冷凍冷蔵物流用途を開拓

AXZON社の温度ロガー

 エム・アールエフ(M・RF)は、高周波部品・機器の販売とコンサルタントを事業目的とする高周波の専門商社で、特徴を生かしたカスタマーサービスには定評がある。

 同社は、米国のRFIDタグメーカーであるAXZON(アクゾン)社と国内代理店契約を締結し、アクゾンのUHF RFID温度センサータグの販売を開始した。主にコールドチェーン(冷凍冷蔵物流)用途でのビジネス開拓を目指す。

 同社は、RFIDビジネスでは、これまで韓国PHYCHIPS(パイチップス)社のRFIDリーダー/ライター(R/W)ソリューションの販売を長年行ってきた。パイチップスの高感度タイプ新製品(RFIDチップ「PR7」およびRFID R/Wモジュール「WINE7」)発売を機に、これらの製品の特性にマッチしたUHF RFIDタグの製造販売を行うアクゾンと新たに代理店契約を結び、タグビジネスへの進出を決めた。

 アクゾンのコールドチェーン向け温度ロガー「AZN5200-AFR」(UHF RFIDタグ)は、世界初の貼って剝がせるタイプ(ピール&スティックタイプ)の温度データロガーのため、あらゆるアイテムに貼り付け可能。

 アクティベートされると環境条件を感知し、ICに保存する。顧客は光インジケーターにより、輸送中に環境条件が侵害されていないかを確認できる。価格訴求力のある使い捨てタイプ。

 エム・アールエフでは今後、パイチップスのUHF RFID R/Wモジュールと、アクゾンのRFID温度センサータグの組み合わせによる提案などを進める計画。エンドユーザーとしては、コールドチェーン関連や医療関連、データセンターなどを想定している。