2025.03.28 【業務用無線特集】アイコム IPトランシーバー、LTEと無線LANで通信
IPトランシーバー「IP510H」
アイコムは、LTE回線と無線LAN環境下で通信可能なハイブリッドタイプのIPトランシーバー「IP510H」の提案を強化している。どちらかの回線が不感地帯であっても、通信が途切れることがなく、安心して利用でき、旧機種からの買い替えなどを想定し紹介する。
同機は、ロングセラー商品の「IP502H」の後継機種。昨年夏から発売しており、IPトランシーバーの活用シーンのみならず、交通機関やインフラ業、警備業などの通信をより安定して行いたいニーズにも対応した。
同機の大きな特徴はLTE回線/無線LANを本体操作なしに自動で切り替えできること。使用者が屋外から屋内、地下・トンネルなどに移動する時などシームレスに活用することが可能。また、同時通話や通話中の割り込みにも対応し、電話のような使い方もできる。デュアルSIMに対応し、本体操作で「NTTドコモ」「au」のキャリアを切り替えて使用できる。
本体にはBluetooth機能対応でケーブルレスのため作業効率を高めることができる。大きさは約56×92.3×31.2ミリメートル、重量は約220グラム。従来のIPトランシーバーと比べて、軽量でコンパクトに仕上げた。防じん・防水(IP67)性能を実現。送信ボタンは緑色とし、視認性を高めた。
同機は、同時通話に対応。携帯電話と同じように、お互いが同時に話せる、自然なやりとりが可能。また、多人数による多重通話もサポートしており、電話会議のような使い方にも対応できるほか、ほかのスタッフ同士の会話に重要な連絡を割り込んで伝えることもできる。
旧機種は現在、イベント関連や警備向けなどで使用されており、旧機種からの買い替えを狙う。工事現場のほか、海運、空港、鉄道などでのニーズもあることから、交通インフラ向けなどでも提案を強化。通信エリア外などで「いざという時」につながる安心感を紹介する。