2025.04.01 VICSセンターがVICSプローブ活用サービス本格運用 交通情報を補完・補強 感知器に加え自動車からのデータ活用

リアルタイム交通情報デモ。現在の状況(右)とカーナビ使用により、VICSプローブの補完された情報と従来の情報を合わせて渋滞情報として表示

 道路交通情報通信システムセンター(VICSセンター)は、道路に設置された感知器などからの情報を「VICSプローブ」で補完・補強し、カーナビに情報提供するサービスとして、「VICSプローブ活用サービス」の本格運用をきょう1日から開始する。

 同サービスにより、道路に設置された感知器などからの情報に加え、全国の道路を走るクルマのデータを活用することで、日本全国ほぼ全ての高速道、国道、都道府県道に対して、混雑状況などの道路交通情報提供が可能になる。VICS対応カーナビであれば利用できる。

 VICSセンターの山田幸則常務理事は「同サービスを通じて、渋滞による経済的な損失の改善やCO₂削減効果も期待される」と社会課題解決の促進に寄与できるとした。

 VICSセンターは、渋滞ゼロ社会を目指して、1995年に75社、10団体で設立され、今年で設立30年を迎える。情報収集、情報処理・編集、情報提供、情報活用の四つの機能から成り立っている。

 これまで全国の都道府県警察や高速道路などの道路管理者から日本道路交通情...  (つづく)