2025.05.12 日本精工、3月期連結は増収増益
日本精工の2025年3月期連結決算は増収増益。自動車事業は減収となったものの、産業機械事業で増収となったほか、為替が円安で推移したことが影響した。
事業部門別に見ると、産業機事業は設備投資の需要が緩やかに回復したことで、増収増益となった。
工作機械向けの販売が増加した日本やアフターマーケット、半導体製造装置向けで堅調な伸びをみせた米州などが好調。市況の悪化が続く欧州では需要の低迷が続いたものの、売上高は前期比4.8%増となった。
自動車事業では、グローバルで自動車生産台数が下振れしたことで減収減益。販売が回復基調の米州を除き、日本や中国、欧州で需要が減少した影響を受けて売上高は同1.7%減だった。
不安定な国際情勢や米通商政策の影響による世界経済の減速をリスクとし、今期連結業績については、売上高を前期比4.6%減と予測する。