2025.05.15 コニカミノルタ、3月期連結は為替効果で増収

 コニカミノルタの2025年3月期連結決算は、為替効果もあり、増収となった。事業別の売上高は、デジタルワークプレイス事業、プロフェッショナルプリント事業、画像ソリューション事業が円安の影響もあり、増収となったが、インダストリー事業は減収となった。

 利益面では、売上総利益は、売上高の増加や主にオフィスユニットの生産コスト削減などにより微増。事業貢献利益は、グローバル構造改革効果による販売費および一般管理費の抑制などで319億円を確保したが、連結調整における未実現利益消去の計算により、前期比約4%の減益となった。また、事業譲渡による営業損失と将来の事業計画を見直した減損損失計上で、営業利益、当期利益とも赤字となった。

 今期連結業績は、前期比減収の予想だが、為替の影響、事業の選択と集中による減収を織り込んでおり、実質増収となる。事業貢献利益は、構造改革効果の創出により、大幅増益、営業利益、当期利益も黒字化を予想。