2025.06.02 【電波の日特集】八重洲無線 「SRD790」「SRD795」、混信自動回避機能を搭載
SRD790(左)とSRD795
八重洲無線は、混信を自動回避する機能を搭載したデジタル簡易無線機(登録局)の新製品「SRD790(シンプルキーモデル)」と「SRD795(フロントキー付きモデル)」を前面に提案していく。両製品とも独自技術により現場で抱える混信の課題を簡単に解決できるとともに、高いノイズキャンセリング機能で通話品質も高い。
デジタル簡易無線機(登録局)は5Wのハイパワー出力によって広いエリアで通話できる利便性から、大規模な建設現場や大型の商業施設、イベント運営、ホテルなどで数多く利用されているが、使用環境によって混信が発生することがあった。
ただ業務をしながら混信を回避するチャンネル変更操作を一括で行うことは難しかった。これを解決するために開発したのがデュアル受信方式を応用した混信回避機能「YAESUコネクト」だ。
新製品に搭載し、使用者は混信を感じることなく、チャンネルの一斉移動を自動で素早くでき、ストレスなく業務通信を継続できる。同社は「繁華街や時間帯によって混信がしやすくなる環境、道路工事など使用する環境が変わる現場での利用に最適だ」という。
加えてAI(人工知能)を応用した「AIノイズキャンセル」を搭載した。環境音を含んだ音声信号から人の音声だけを抽出するデジタル処理で、常時機械音が響く環境や騒音が激しい鉄道線路付近の業務連絡でも確実に通話ができる。また、電波の飛びを追求した独自の高周波回路設計と新開発のERAアンテナでさらに広い通話範囲を実現した。
同シリーズは独自の混信回避機能、最新技術を応用したノイズキャンセリング、電波の飛びを追求した回路設計に新設計アンテナを搭載するとともに、防水で、騒音が激しい現場でも対応できる基本機能を備えた。両製品ともブルートゥース対応モデルも用意し、業務に合わせて選べる。