共立電気計器は「3Pブレーカ端子用アダプタ KEW 8331」で製品コンクールの経済産業大臣賞に輝いた。このアダプターはブレーカー端子にワンタッチで安全、確実に取り付け可能。φ4バナナプラグ（円筒形の電気配線用コネクター）接続により、さまざまな測定器に使用できる。

　各相間の電圧や電力の測定、検相など、ブレーカー端子での測定は、電気工事や保守メンテナンスにおいて不可欠な作業となる。一方、ワニグチクリップやマグネットプローブを使用した際に「うまく接続できない」「短絡の危険性」「測定中の脱落」といった課題がある。

　同アダプターは、ワニグチクリップでの短絡、接続外れを防ぐもの。ばね式構造のためブレーカーの幅に合わせて可変し、ワンタッチで接続することができる。しっかりとホールドするので電力計などの長期測定に最適となる。

　奥まったブレーカーやブスバー（大容量電流を導電するための導体棒）など段差があっても接続可能。先端アタッチメントの向きを反対に接続するだけで接点を延伸できる。

　本体の外形寸法は長さ50×幅118×奥行き37ミリメートル（コード部除く）。質量は約230グラム。ケーブル長は1.5メートルとなる。

　対応ブレーカーのサイズは30～250AF（アンペアフレーム、最大定格電流を示す指標）。使用電圧範囲（50／60ヘルツ）はAC0～600Vrms（電圧の実効値）。定格電流は100mA。適合規格はIEC（国際標準規格）61010-031のカテゴリーⅢ600V、カテゴリーⅣ300Vとなる。

　同アダプターは今夏の発売を計画しており、標準価格（税別）は1万6000円を予定する。