2025.07.30 【COMNEXT特集】七星科学情報通信事業部 サージ対策機能付き電源など社会インフラ支える多彩な製品紹介

サージ対策機能付き電源 PW936C-5V1A

 七星科学研究所の情報通信事業部は、情報通信機器の総合メーカーとして、メディアコンバーター、光エクステンダーなどの情報通信機器を幅広く品ぞろえしている。COMNEXTでは「光通信WORLD(FOE)」に出展し、社会インフラを支える多彩な製品を紹介する。

 同社は、電源分野強化の一環として、サージ対策機能付き電源「PW936C-5V1A」を順次販売開始している。

 雷害対策に光メディアコンバーターを導入する顧客が多い中、気候変動による落雷被害の報告が多い。同社は新たに自社工場内に雷サージ試験環境を新規設置。故障原因を分析し、雷サージに強い電源装置を自社開発した。光通信機器と組み合わせて使用することで、組み合わせ使用によるメーカー保証も実施する。

 PW936C-5V1Aの特徴は、サージ保護器と電源をユニット化したサージ軽減機能付き電源(DC-DCコンバーター)。入力電圧はDC9~36V。出力電圧はDC5V/1.2A。リップルノイズ30mVp-p(typ)。ESD(静電気)耐圧6kV以上、絶縁抵抗10GΩ以上。雷サージ耐圧(ノーマル)1kV以上、雷サージ耐圧(コモン)4kV以上。サージ電圧軽減率97%以上。

 同社はさらに、リレー搭載型端子台を順次販売している。産業機器向けのサージ対策機能付きリレー搭載型端子台2機種。

 従来、同社製接点信号用光通信機は、DC48VまでのON/OFFしかできなかったため、照明器具などの商用電源をON/OFFする場合には、ユーザーが外付けで別途、リレーなどを用意する必要があった。だが、粗悪品を使用してシステムダウンをしたり、寿命が短かったりなどのトラブルを抱えるユーザーから、メーカー推奨品を紹介してほしいとの要望が増加していた。

 同社は故障原因を分析し、接続端子部分とリレー部分を一体型としたリレー搭載型端子台を自社開発した。接点信号用光通信器と組み合わせて使用することで、商用電源をON/OFFすることが可能となった。組み合わせ使用によるメーカー保証も実施する。また、自社のサージ対策のノウハウをもとに、サージ吸収機能も内蔵した。