2025.08.29 【ソリューションプロバイダー特集】日立ソリューションズ・クリエイト 南章一社長
モノづくりの強み発揮
AI活用や人材育成に取り組む
当社が現商号となって今年で10年を迎えた。日立製作所と日立ソリューションズと連携して進めるSIと、独自に展開するソリューションサービスの2軸で事業を進めてきたが足元まで順調に拡大できている。独自ソリューションの売り上げはこの10年で3.7倍に増え、外販比率も35%までになった。
2022年度にスタートした中期経営計画では「ワークスタイル」「モダナイズ」「セキュリティー」「サプライチェーン」「ペイメント」の5領域のイノベーションを重点事業として掲げたが、いずれも成果が出てきている。数値計画も順調で、22年度に5年後に売り上げ1000億円、営業利益率10%を掲げたが、営業利益率は前倒しで達成でき、売り上げも目標が射程圏内に入ってきた。現状での課題は、全社横断での取り組みや金融や社会の領域での外販の拡大などが挙げられ、さらに伸ばしたかったと感じている。
25年度からスタートした新中計では30年のあるべき姿を見据えた。強みを発揮できる「ITを駆使したイノベーションクリエイター」を目指したいと考えている。前中計から引き続き重点5事業を強化する。セキュリティーとモダナイゼーションは部門横断を加速し、もう一段高い視座で展開したい。横断的な取り組みが不可欠になるため「チーム・クリエイト」としてやっていく。
当社はシステム開発で培ったモノづくり力が強みだ。これまで全て自社で開発を進めてきたが、今後は他社が持つ強みを掛け合わせたソリューション開発にも取り組みたいと考えている。
これからAI(人工知能)とデータがさらに重要になる。自社の強みとAIをどう組み合わせるかも課題だ。AIは社内実践も始め、独自の「セキュア生成AIチャット」を全社員で使うよう推進している。既に3000人が活用し、今年度中に全社員が使うようにしたい。
業務効率化でも生成AIの活用を本格化した。今年度中に50の業務改善目標を立てているが、既に36の改善を図った。あわせて開発の効率化にもAIを活用。日立と連携し開発に適用、成果は上がってきている。継続して改善を図っていく。
生成AIの社内実践の成果は外販にもつなげたい。今年1月には生成AIの業務活用を支援するソリューションを、7月にはデータドリブン経営を支援するソリューションを出した。社内の知見を生かしたもので引き合いもある。スモールスタートが特長で、伴走しながら支援していく。
今年度は社員一人一人が成長のマインドセットを持てるよう働きかけていく。当社の技術力と人材力を評価してもらい「クリエイトに頼んでよかった」と言ってもらえるようにしたい。