2025.09.02 【スイッチ特集】オータックス 「VZシリーズ」 良好な操作感、防じん性能向上 品ぞろえ拡充し好評
VZシリーズ
オータックスは、1976年設立の産業用スイッチメーカー。
同社のスナップインロッカースイッチ「VZシリーズ」は、はんだ端子、パソコン端子、タブ端子のラインアップが拡充され、好評を博している。
VZシリーズは組み立て、検査の自動化や品質向上を考慮した製品。徹底的に部品形状・構成を検討し、従来のスナップインロッカースイッチ「Vシリーズ」と寸法は同等で、ON-OFF時の良好な操作感触を有し、防じん性能の向上により、粉じんのかかる厳しい環境での使用が可能となった。
DIP(デュアル・インライン・パッケージ)スイッチは、生産能力の向上を図っており、月産1800万個を超える。トップ水準の生産量で業界をリードし、「DIPスイッチのオータックス」としての評価を確立している。DIPスイッチの操作方式では、スライド、ピアノ、ロータリーの各方式、またフルピッチ、ハーフピッチ、シングルラインタイプのSIPスイッチなど、1500品種以上の豊富な品種を誇る。
DIPスイッチについても、製品のリニューアルを積極的に進めている。ピアノタイプのDIPスイッチでは、リニューアル商品「KPZシリーズ」の一部の商品を2024年12月に販売開始した。同シリーズは、寸法は従来のKSPシリーズと同等ながら、「耐久性、操作性の向上」および「自動化量産対応に向け部品形状・構成の再検討による品質向上」を図った商品。
操作スイッチでは、6A定格のパネル・PWB取り付け形小型高信頼性スイッチ「Fシリーズ」を刷新し、新たに後継機種「FXシリーズ」を発売している。
トグル、ロッカー、押しボタンの3タイプをそろえ、トグルスイッチではパネルデザインや用途に応じて選べる6種の操作部形状をラインアップ。誤操作を防ぐロックレバーや高強度のM12ラージプッシングタイプも用意している。
事業承継による品揃えの拡充も実行している。松久(東京都葛飾区)から事業継承したDIPスイッチの販売を24年6月から開始した。その中で、DPSシリーズは、防水のための樹脂ポッティングに対応できる高背のピアノタイプ。佐鳥電機から事業継承した電動工具用トリガースイッチの販売も開始した。