2025.10.22 アンリツ、クラウド上で動作する測定ソリューション発売 通信品質を評価
アンリツは、アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)のクラウド環境上で動作する仮想ネットワーク測定ソリューション「Virtual Network Master for AWS MX109030PC」の販売を始めた。クラウドや仮想環境を含むネットワークの通信品質を正確で再現性高く評価できるソフトウエアベースの測定ツール。ネットワーク品質評価に重要な指標である、遅延やデータ伝送の際に生じる時間の揺らぎ、一定時間に処理できるデータ量などを片方向・往復で的確に測定できる。
ハードウエア測定器を設置できない仮想環境でも、E2E(エンド・ツー・エンド)で通信品質を正確に評価することが可能だ。モバイル通信の基盤であるセルラーネットワーク側に、ハード測定器のネットワークマスタ「MT1000A/MT1040A」を設置することで、クラウドのコア(中核)からフィールドまで一貫した品質評価を行うことができる。ウェブブラウザーGUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェース)などによる遠隔操作や自動化に対応している。
クラウド化や仮想化の進展により、アプリケーション間の通信品質は仮想レイヤーの影響を強く受けるようになることから、仮想環境を含めた測定が重要となっている。しかし、データセンターやクラウド上ではハード測定器の設置が難しく、アプリケーション間の実効品質を把握することが課題だった。
アンリツは、仮想環境でも実運用に近い条件でE2E品質を正確に再現性高く評価する環境を提供する。