2025.10.23 秋冬向け新商品提案 ケイワード九州、3会場で800人来場

液晶テレビをサイネージに

遮熱シートの実演と止水版遮熱シートの実演と止水版

 ケイワード九州(熊本県嘉島町)が福岡営業所(福岡市博多区)で「秋冬物新製品展示会」を開催した。9月の熊本、鹿児島に続く開催で、同取引企業約50社が出展し、2日間で112社190人が来場。来場者は秋冬商戦に向けた新商品やニーズに応える新提案などを体感した。

 福岡営業所の1階から3階、倉庫までをフル活用し、工具や部材、家電、インテリア商品などを幅広く展示。カタログやWebではわからない部分を実際に見て、体感してもらうことが目的だ。9月に開催した熊本本社と鹿児島会場、10月10日から2日間開催した福岡営業所の3カ所合計で502社約800人が来場した。

 今年は人手不足解消の一つとしてデジタルサイネージも展示した。大型テレビを活用して簡易なサイネージとしての利用も提案。画面の内容は同社社員の作成で、手軽にPRの一つとして活用できることを案内した。

 家電は今年から、アクアのエアコンを取り扱っている。今後は、省エネ基準が引き上げられることで価格アップが懸念されるエアコンの「2027年問題」により、低価格な普及機の品薄が予想される。大型量販店では取り扱っていないアクアの販売をプラスすることで、買い替え提案を補強する考えだ。

 今年、エアコンの動きは3~6月は好調だったが、7、8月が鈍ったため、ほぼ前年並みで推移した。竹中行康社長は猛暑予報で「事前に準備されたのでは」と話す。10月も気温の高い日が続いているため、下期の動きが気になるところだ。

 昨年から取り扱っている遮熱シートは実績を上げており、今年も引き合いが多い。特に6月から改正労働安全衛生規則が施行され、熱中症対策が義務化されたことで、倉庫内などで使う大型冷風扇がよく売れるなど、問いあわせも多かった。

 遮熱シートは室内側に取り付ける。塗料などより効果が高く、会場ではシートの有る・無しでどのくらいの差が出るかを実演。今年は倉庫だけでなく、食品工場など熱に影響を受けやすい商品の管理の面からも顧客で検討が進んでいる。

 また、軽くて取り扱いやすい止水板「みずからまもる君」を水害対策として展示。9月中旬に九州各地で豪雨被害が出たこともあり、被害地に近い地域の関心が高かった。

 展示会当日はまだ30度近い気温だったが、「気温が下がった時に、すぐ対応できるように」(竹中社長)と、寒冷地向けの石油ファンヒーターや石油ストーブ、電気カーペットなど、暖房関連の展示も充実させた。