2025.10.23 中国の自動車、40年までに電動化率85% SAEが予測

急速に増える中国のNEV需要 

 自動車技術関連団体の中国自動車工程学会(SAE)は、2040年までに国内の新車販売の85%が新エネルギー車(NEV)となり、特定条件下で運転手が不要な「レベル4」の自動運転車が同年までには普通の状況になるという予測をまとめた。 

 SAEは、会員数が約2000人の中国最大の自動車技術関連の団体。日本にも同様な団体自動車技術会(SAE)がある。今回、中国SAEは情報化部指導の下、 18カ月かけて同予測をまとめたという。 

 今回の予測「省エネ・新エネルギー車の技術ロードマップ3.0」では、NEVが今後5~15年の間に中国自動車業界の主流となり、40年までにはNEVが新車販売の85%を占めトップに、うち80%がBEVと呼ばれる純電池車が占めるとしている。 

 電動商用車の導入も進み、当初は都市や短距離用で進む利用が、次第に中距離や長距離輸送用へと拡大していくとみる。同時に内燃エンジン(ICE)搭載車の役割が依然として根強く、中国の自動車市場である程度のニーズが残るというのが中国SAEの見方だ。 

 35年までには、すべての従来型燃料車がハイブリッド化。40年までには、ハイブリッドとプラグインハイブリッド(PHEV)、レンジ・エクステンデッド(RE)機能を含めたすべてのICE車は、新車販売の3分の1程度に落ち込むとしている。 

 自動運転車では、40年までにレベル4車が広く受け入れられ、完全自動運転可能なレベル5が市場参入し始めると予想する。