2025.10.27 【進化する磁気テープ】〈後編〉 長所のはずの「長期保存」「価格」に懸念の声

25年に登場した「LTO-10」規格の磁気テープカートリッジ(出所=富士フイルム)

 大容量のデータを安定して安価に保存できる媒体として磁気テープ記憶装置の需要は強く、1台10EB(エクサバイト)といったデータ記憶容量も視野に入る。しかし装置を利用する側からは、長期保存やコストメリットといった長所であるはずの部分に懸念も出ている。今回は電子情報技術産業協会(JEITA)が東京都内で開催した「LTO発表25周年記念セミナー『テープストレージの未来を考える』」の模様を前後編に分けて伝え、後編は特に利用側の見解を取り上げる。

...  (つづく)