2025.10.27 【秋のヘッドフォン祭2025特集】オーディオテクニカ 開放型ヘッドホンのフラッグシップ ATH-ADX7000を発売

ATHADX7000

 オーディオテクニカは、10月31日から主力の開放型ヘッドホンADXシリーズのフラッグシップ機「ATH-ADX7000」(市場想定価格税込み55万8800円)を発売する。ADXシリーズは同社が定義する「トゥルーオープンエアー(真の開放型)オーディオ」と位置付けた製品群で2017年に上位機ADX5000を、24年に入門機ADX­3000を投入してきた。新製品はバッフル板からドライバーユニットまでを新設計し、より原音に忠実で解像度の高い音を実現した。

 開放型ヘッドホンは、密閉型と違いハウジング部をメッシュなどで開放しドライバーの後ろ側から出る音を外に出す。据え置き型スピーカーで聴くような音場を耳元で再現できる特長がある。

 同社はドライバーを自社で設計開発製造できる強みを生かし、開放型専用のドライバーとバッフルを開発している。バッフル前後で空気の動きをスムーズに行える独自の構造により、聴く音すべてを意図された音となるよう設計。“真の開放型”を打ち出している。

 ADX7000はバッフル板をADX­5000で採用していた樹脂からアルミ削り出しに見直し、ドライバーから伝わる望まない振動を抑えた。

 磁気回路は電気自動車などで採用されている無方向性電磁鋼板をヘッドホンとして初めて採用。さらにドライバー全体の製造と組み立て精度を高めた独自の製造技術「HXDT」を採用したことで、製造誤差を従来比10%程度に抑えている。

 イヤパッドは、妙中パイル製のベルベットと、ADX5000で採用したアルカンターラの2種を用意。
より解像度の高い音を再現するベルベットと、バランスのよい音質を実現するアルカンターラを好みに合わせて選べる。ケーブルは6.3mm標準ケーブルとXLRバランスケーブルを付属している。

 秋のヘッドフォン祭2025では、ADX­7000の試聴環境を整え体感してもらう。ブースには試聴スペースを6コマ用意し、アナログレコードの試聴環境もある。希望者はADX3000、ADX5000も試聴できる。