2025.10.30 岩崎電気、道路灯用LEDランプユニットをリニューアル 大幅な省エネ実現

「KCE050-2(C)/KCE070-2(C)相当」

 岩崎電気は、道路灯用LEDランプユニット「LEDioc ROAD LED LAMP UNIT」をリニューアルし、現行製品のVA(皮相電力)を最大約30%低減するとともに、高出力のNH(高圧ナトリウムランプ)270W相当品をラインアップに追加した。8月以降、順次切り替え、全国で販売展開している。

 新仕様では、光学レンズの最適化により、従来品と比較してVA値を大幅に低減した。これにより、ランニングコストの大幅な削減に貢献する。また、LEDユニットが「2車線用配光」「3車線用配光」「直下配光」の三つの配光パターンに可変できる機能を搭載。現場に合わせた最適な照明環境を提供する。

 電源装置に内蔵したマイコン電流制御により、点灯開始から寿命末期まで一定の光束を保ち、点灯初期の過剰な明るさを抑えることで、エネルギー消費量を削減する。取り付け板の形状変更を行い、NEXCO 疲労耐久性試験に適合している。

 10月に策定された「道路脱炭素化基本方針」への対応にも有効で、既存の道路灯器具「パズー(KSH2、KSH3)」にランプユニット部のみを交換して使用できるため、既存器具を有効活用しながら、LED化と大幅な省エネルギー化を実現する。

 同方針に基づき、道路照明のLED化が急務となっていた。LED 化が「器具ごと交換」「既設器具をそのまま活用したランプユニット交換」という両面で進む中、多様な照明ニーズに対応できるようにした。