タイガー魔法瓶は、「タイガーリファービッシュ」（整備済み再生品）の販売を11月10日から公式オンラインストアで開始する。家電再生品の販売は同社初。

　まずはジャー炊飯器のご泡火炊きシリーズからスタートし、サーキュラーエコノミー（循環経済）への取り組みを加速する。

　再生品事業は、同社がこれまで進めてきた使用済みステンレスボトルの回収・再資源化（リサイクル）や、補修用性能部品の10年保有による長期使用の促進（リユース）、廃棄予定の内なべを活用した製品開発（リデュース／アップサイクル）といった環境配慮活動をさらに一歩進めるもの。

　今回、さまざまな理由で戻ってきた商品を廃棄するのではなく、同社の原点でもある「真摯（しんし）なものづくり」の姿勢や技術で再生し、再び顧客に戻す取り組みになる。

　高品質な製品を求めやすい価格で手に入れられ、安心して長く使ってもらうことを目指す。販売価格は、製品の機種別に、また部品交換・修理の度合いなどによって異なる。販売時にはA、Bといったランク付けを行う。

　再生過程では、同社の専門技術者が、詳細な検査、クリーニング、動作確認、外観検査を実施する。

　品質基準に基づき、機能面・衛生面で必要な部品は交換。専門技術者が動作確認、品質保証テストを行い、製品が再販売の基準を満たしているか確認の上、付属品とともに再生品専用の箱に丁寧に梱包（こんぽう）し、顧客の元に配送する。