2025.11.17 【Inter BEE特集】ミハル通信、ELLシステムとミニサテ装置を展示 リモートプロダクションのデモなどで訴求
ELLシステムの極超低遅延4K/2K映像・音声伝送システム「ELL Lite」
ミハル通信は、放送と音楽・エンターテインメント業界向けの世界最高水準の極超低遅延映像伝送システム「ELLシステム」や放送局向けの「ミニサテ(極微小電力局)装置」を展示する。ELLシステムを活用し、リモートプロダクションのデモなどで訴求していく。
ELLシステムは、SDIやHDMIなどの映像インターフェースを備え、プロ用だけでなく民生機器でも2K/4K映像を極超低遅延で伝送できる。エンベデッドオーディオに加え、プロオーディオで使用されている音声専用インターフェース「Dante」と「MADI」を搭載し、最大64chの非圧縮伝送が可能。動画圧縮コーデックのHEVCを使用し、高画質・低遅延を実現するとともに、ビジュアリーロスレスを超える圧縮性能を備えた。
リモートプロダクションのデモでは、ELL Liteを活用し、Yamaha Sound Crossing Shibuyaで行われる実力派音楽ユニット〈コアラモード.〉によるスペシャルライブの模様をライブ配信する。VPNを用いた多チャンネル音声と映像を、極超低遅延で幕張メッセのミハル通信ブースまで伝送。同社ブースに設置している「ELL Soundyard」では、PCM音声によりイマーシブな音響空間を再現し、圧倒的な立体音響を体感することが可能だ。
また、本ライブは会場であるYamaha Sound Crossing ShibuyaからELL Liteを使用してNHKテクノロジーズの中継車にも伝送されており、離れていてもライブ音源のミックスを可能としている。
同ブースではライブ配信を行う。ライブスケジュールは1公演30分で開始時間は午後1時、2時30分、4時の1日3回を予定。最終日のみ午後3時30分から開始する。
ミニサテ装置は独自開発の「RF一括デジタル制御方式」を採用し、最大8波に対応。複数ユニットを不要とした新方式を実現した。
送出レベルをデジタルAGC(アナログ+デジタル)で安定的な運用を実現し、各出力信号の遅延調整も可能。小型筐体(きょうたい)化し、運搬や設置をしやすくした。
ソフトオプションで、周波数特性補償(TypeⅡ)や回り込みキャンセラー(TypeⅢ。2027年度開発完了予定)に対応。既存の監視装置に電気回路の信号を伝達する「接点渡し」もできる。









