2025.11.17 【Inter BEE特集】営電、全世界デジタル・アナログに対応 商品化予定の製品を披露
TS over IP伝送装置(2740A)
営電は、長年培ってきた高周波アナログとデジタル技術により、「全世界デジタル・アナログ放送方式対応」をテーマに、放送・通信分野における業務用伝送機器の多様な製品を展示する。
今回は、テレビ放送局向けの新製品「TS over IP伝送装置(2740A)」を出展する。光回線などを用いて放送映像をIP伝送する映像伝送装置で、無線伝送のバックアップ用として使用することで、災害に強い強靭(きょうじん)な放送ネットワークを実現。IP伝送で生じる遅延時間をあらかじめ設定する機能を備えているため、SFN(単一周波数ネットワーク)の構築も可能だ。
また、C/N・BER・中心周波数・伝送遅延時間などを監視・測定する「可搬型電波監視モニター(6505B)」、入力されたTSにパケット異常が検出された時にダミーパケットを付加することができる「パケット補完機能付きTS調整装置(2733D)」、NSIの生成と放送TSへの重畳ならびにACデータへの付加を行う装置「NSI/ACインサータ(0440A)」、IP回線でRF信号をそのまま伝送可能な「RF-IP伝送装置(2738A)」などもデモ展示する。
来年商品化予定の「地上放送高度化方式(ISDB-T3)」対応の信号発生器も用意する。商品は2025年3月に一般社団法人・電波産業会(ARIB)で承認された「次世代地上デジタル放送」規格の一つである。
ラジオ放送局向けには、「FM ラジオモニタ/アナライザ(6042B)」をAM復調オプション搭載可能として披露。FM直線検波器とステレオ復調器・変調器を1筐体(きょうたい)で実現し、FM送信機の各種特性が測定。自動測定用パソコンアプリやIF(10.7MHz)入出力をオプションで搭載できる。
また、フィールドで受信した生のRF信号を、そのまま記録、再生が可能な装置「RFキャプチャ&プレイヤー」の新製品(4425A)を紹介する。従来品と比べ広帯域化(帯域幅500MHz)、高周波数化(6GHz)を実現した。









