2025.11.18 ベトナムで洗濯機累計出荷500万台達成 パナソニック
累計出荷台数500万台を記念した式典の模様
パナソニック くらしアプライアンス社は、パナソニックAPベトナム(PAPVN、ハノイ市)が洗濯機の生産を開始してから、9月末で累計出荷台数500万台を達成したと発表した。
パナソニックは、経済成長に伴い大きな市場成長が見込まれていたベトナムで縦型洗濯機の生産を13年に開始。同時に、PAPVN内にR&Dセンターを設立し、現地メンバーが中心となってベトナムの市場ニーズに応えるベトナム発の製品開発に取り組んできた。
現在では、ベトナム、東南アジアに加え、中東やオセアニアなど広範囲に向けた製品を生産する洗濯機のグローバル拠点の1つになっている。
生産能力は縦型洗濯機が年間55万台、20年から生産を開始したドラム式が同20万台となっている。PAPVNでは、縦型洗濯機の開発・生産からスタートし、16年には大手洗剤メーカーとの専用コースや、水圧・電圧など農村地方の環境に合わせた洗濯機を開発した。
20年には一般的な基準を大きく上回る省エネ性能が評価され「Most Energy Efficient Products 2020 Award」を受賞。このほか、銀イオンでお湯を使わず除菌できる「Blue Ag+」などベトナム初の機能を次々と搭載し、差別化を図ってきた。
洗浄力の高さに加え、高品質・高信頼を強みに、地域に寄り添ったものづくりを続け、18年にはLGやサムスンを押さえ、縦型洗濯機トップメーカーの地位をベトナムで固めた。
近年は、都市化の進展や節水意識の高まりを背景に、東南アジアでも洗濯機市場に占めるドラム式洗濯機・洗濯乾燥機の割合が急伸している。
こうした背景から、18年にベトナムでドラム式洗濯機・洗濯乾燥機の開発に着手し、20年に現地のトレンドやニーズを取り入れたデザインを採用したモデルの生産を開始した。
また、22年に発売したプレミアムモデルの「CARE+ EDITION」(現地販売価格27万円前後)は、現地の住環境に合わせた独自機能のほか、デザイン思考の高まりを背景に好評で、シェアを伸ばしている。
今後もベトナムをはじめ東南アジア、中東、オセアニアのニーズや住環境に合わせた洗濯機の開発を強化する。
パナソニックは、東南アジアではベトナムのほかフィリピン(2槽式洗濯機の開発・生産)、インドネシア(同)に拠点を展開している。
中国やブラジル、日本にも生産・開発拠点を構え、グローバルでの洗濯機事業の拡大に力を入れている。









