2025.11.25 東京エレクトロン、岩手に震度7対応拠点 生産と物流を統合

TTSの東北生産・物流センター外観=11月21日、岩手県奥州市

 東京エレクトロン(TEL)傘下の東京エレクトロン テクノロジーソリューションズ(TTS)は、岩手県奥州市に新拠点「東北生産・物流センター」を開設した。延床面積は5万8000m²、建設費は約240億円。物流機能と生産機能を一体化し、成膜装置向けガスボックスやエキゾーストボックスの製造を担う。2026年4月以降の本格稼働で、生産能力は現状比1.5倍以上となる見通し。

 新施設は東日本大震災の経験を踏まえ、震度7対応の免震構造を採用。停電時には非常用発電で一定期間対応できる体制とし、外部物流施設との多重化も含めたBCP(事業継続計画)を整備した。AI(人工知能)需要を背景に拡大する先端半導体市場に備え、TELグループは宮城・熊本でも大型投資を進めており、供給網強化を急ぐ。