2025.11.28 NECが鉄道技術展2025に出展 駅業務の効率化を支援
スムーズな通行を実現するゲートレス型顔認証改札機
NECは、幕張メッセ(千葉市美浜区)で29日まで開催中の国内唯一の鉄道ビジネス展示会「鉄道技術展2025」で、強みとする顔認証技術を活用した改札や顧客応対を支援するパートナーAI(人工知能)システムを披露している。駅の運用業務を支援するサービスとして鉄道事業者と実証実験を進めており、社会実装を目指す。
同社は、世界1位の認証精度を誇る顔認証技術を活用し、タッチレス・ゲートレスの改札を開発した。ICカードを取り出す手間を省き、残高不足やカード忘れにも対応する。
顔認証改札には、改札ゲートがなく、カメラと表示板のみの「ゲートレス型」と利用者が従来通りに改札を通過する「ゲートアドオン型」の2種類を用意した。
ゲートレス型は、顔認証エリアとチケット認証エリア、駅構内エリアの三つを用意し、無意識・無自覚な通り抜けに対しては音や表示で警告する。車いすやベビーカーなども通りやすく、町と駅構内をシームレスにつなぐので、町の活性化にも期待できる。
ゲートアドオン型は、既存の改札ゲートに被せて使用でき、設置に要する大きな工事が不要だ。ICカードをかざす必要がないため、両手がふさがった状態でも通過できる。
ゲートアドオン型改札は現在、JR東日本とJR東日本メカトロニクスとの協力で実証実験を行っている。新潟駅と長岡駅の新幹線改札に顔認証改札機を設置し、上越新幹線の新潟駅から長岡駅間の定期券を所持している利用者を対象に実証実験を実施。2025年11月6日~26年3月31日までの期間で実験を行い、機器の設置環境や歩行者の速度とカメラの距離などを検証している。
駅の窓口業務を支援するパートナーAIシステム「NEC Personal Consultant」も披露された。アイシンと共同で開発し、生成AIとデジタルヒューマン技術を組み合わせたサービスとなる。
画面に表示されたAIエージェントが利用者の問いかけに応答し、道案内や旅行プランの提案などを行う。AIエージェントは人間らしさを感じさせるデジタルヒューマンを採用し、表情や視線などの非言語を活用した自然なコミュニケーションを実現する。
顔認証技術も搭載し、利用者の表情や音声から感情を認識する。顔認証や対話を通じて属性も認識し、利用者に合わせた広告を表示するなど個人に合わせた最適なコミュニケーションを提供する。











