2025.12.10 事務機械の世界出荷、25年微減・26年横ばいへ JBMIAが見込みと予測公表
ビジネス機械・情報システム産業協会(JBMIA)は9日、複合機やプリンターなど事務機械の「全世界出荷に関する2025年の見込み及び2026年の予測」を発表した。2025年の国内外合計の出荷金額は前年比2.6%減の2兆4923億円となる見通し。国内は微増となる一方、景況感の悪化により海外が減少すると見込んだ。26年は国内、海外ともほぼ横ばいを予想した。
同調査は、会員企業の24年実績、25年見込み、2026年予測に加え、会員企業以外の想定規模を合算した。対象品目は、複写機・複合機、ページプリンター(MFP)、同(SFP)、ビジネスインクジェットプリンター、大判インクジェットプリンター、データプロジェクター、電卓&電子辞書、デジタル印刷機、シュレッダーの9品目。
24年の全世界出荷金額は前年比9.0%増の2兆5584億円。エネルギー価格や原材料費、物流費の高騰が続いたことによる製品単価の上昇や円安が影響した。国内は同0.7%増と横ばいで推移したが、海外は同10.3%増となり成長をけん引した。品目別では複写機・複合機、各種プリンターなど6品目が増加し、データプロジェクターなど3品目が減少した。
25年は国内が同1.4%増、海外が同3.2%減と予測。全世界出荷金額の約3分の1を占める複写機・複合機が同5.9%減と減少する影響が大きい。一方で、ビジネスインクジェットプリンターや大判インクジェットプリンターは増加傾向が続くとしている。
26年は、前年比横ばいの2兆4824億円。国内が同1.4%減、海外が同0.3%減と慎重な市場推移を予想している。









