2025.12.23 世界初のSRv6 MUP活用5G商用サービスに成功 ソフトバンク、次世代ネットワーク実装で先行
ソフトバンクは、「SRv6 MUP」(Segment Routing IPv6 Mobile User Plane)を活用した高速通信規格5G商用ネットワークでのサービス提供に世界で初めて成功したと発表した。5Gの特長を生かしたMEC(Multi-access Edge Computing)やネットワークスライシングを低コストで容易に実現する技術を活用することで実現した。
SRv6 MUPは従来のネットワークと比べ、低コストで効率的な5G機能の利用を可能とする技術として位置付けられている。ソフトバンクは2023年2月にフィールドトライアルを開始し、多様な検証を重ねてきた。今回、固定無線アクセスの一部で5G商用ネットワークでのサービス提供に成功したという。今後、得られた知見を基にサービス提供範囲の拡大を進める計画だ。
今回の成果を踏まえ、SRv6 MUPによる低遅延サービスの提供を目指し、引き続き技術開発と検証を推進。国内外のテクノロジー企業や通信事業者との連携を強化し、MECやネットワークスライシングの効率的な実現を図るとしている。
SRv6 MUPの実装にはBroadcomのJericho2ファミリーのルーティングチップセットを採用。ArrcusのネットワークOS「ArcOS」、Broadcomの「VMware Telco Cloud Platform」も活用した。







