欧州自動車工業会（ACEA）が23日発表した11月のEU（欧州連合）新車登録台数は、前年同月比2.1％増の88万7491台。このうち電池駆動車（BEV）の登録台数は44.１％増の18万8730台となり、大幅増となった。

　今年11カ月間の累計実績では、全動力源合計の登録台数は986万台、前年同期比1.4%増、新型コロナウイルス禍以前より低い登録台数だったと、ACEAはコメントしている。

　それでもBEVは、好調だ。166万2399台は、前年同期比27.6％増のハイペースで推移している。全登録台数に占めるBEVのシェアは16.9%。欧州市場をけん引するドイツが、41.3%増と突出。フランスは9.1%、 オランダが8.8%と増加し、BEVが占める比率がじわりと拡大しつつある。

　ハイブリッド車（HEV）は、ドイツとフランス、スペイン、オランダの4カ国が大きく伸ばし、前年同期比14.5%増の340万8907台。プラグイン・ハイブリッド車（PHEV）は、同33.1%増の91億2723台。スペインとイタリア、ドイツが、PHEVの伸び率の上位3カ国となった。

　ACEAは、11カ月間のグループ別のEU新車登録台数（全動力源合計）を公表している。トップのフォルクスワーゲングループ（Skoda、Audi、Porscheなどを含む）は273.1万台、ステランティス（Peugeot、Citroen、Fiatなどを含む）154万台、ルノー（112.2万台）、韓国・現代グループ（KIAを含む）73.8万台、トヨタグループ（Lexusを含む）72.9万台の順となっている。