2026.01.12 【電子部品総合特集】日本ケミコン・今野健一社長 DC向けコンデンサーの伸長見込む 車載・ICT市場に照準

 2024年末の米大統領選で顧客の様子見姿勢が強まり、それが25年前半まで続いたが、25年度第2四半期(25年7~9月)にはかなり回復した。下期も回復基調が続くとみている。特にデータセンター(DC)を中心としたICT(情報通信技術)関連の需要増は当面は継続すると思う。

 26年度は、全体需要は急激な立ち上がりカーブにはならないとしても、車載や産機市場は在庫の適正化で回復傾向にあり、この傾向が続くと思う。DC・サーバー関連は26年度も顧客から強気の予測が提示されており、全てうのみにはできないが伸長が期待できる。

 当社の重要市場は①車載②産機③ICTの3市場。中でも利益率が高く、われわれが得意とする車載とICTが主力市場となる。26年度に向けても、これらの分野に開発リソースを集中させることで、全体の事業成長につなげていく。

 特に生成AI(人工知能)を中心としたDCでは膨大な電力が必要なため、DC用のアルミ電解コンデンサーには高電圧・高容量化が求められている。こうした製品を他社に先駆けて提供し成長を図る。

 車載市場では、車載システムの48V高電圧化が進んでいる。それに対応した高電圧タイプの導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサー(ハイブリッドコンデンサー)を開発、納入しており、これを拡充していく。車載ECU用に、高温対応・低抵抗・高リプル電流・大容量・長寿命のコンデンサー開発にも力を入れている。

 車載市場では、xEV(電動車)化や電装化の進展により、今後もコンデンサーの員数増加が期待できる。

 設備投資関係は、23年から24年にかけて、ハイブリッドコンデンサーの生産体制拡充を進めた。28年度にはトータルで月産1億個のハイブリッドコンデンサー生産体制を整える。AIサーバー用では、AIサーバー用電源の一次側に高容量の基板自立形アルミ電解コンデンサーが使用されるため、生産増強を進めている。

 26年度からの新中期経営計画の方向性としては、重点を置くのは車載とICT市場。注力製品はハイブリッドコンデンサーや大型アルミ電解コンデンサーになる。アルミ電解コンデンサーはまだまだ伸ばしていける製品であるため、圧倒的なポジションを確立していく。