2026.01.12 【電子部品総合特集】双信電機・陳怡光代表取締役社長 PSAグループ連携で海外展開加速 AI追い風にノイズフィルター拡大
2025年3月末に代表取締役社長に就任し、25年度(12月期)は目まぐるしく過ぎた。第1四半期は低調だったものの、第2四半期からAI(人工知能)関連を中心に動きが出始めた。当社の事業は、パワーエレクトロニクス事業が年後半から半導体製造装置向けなどで回復。ノイズフィルターなどの需要が高まっており、26年度も勢いの持続を期待する。
積層誘電体フィルターを中心とするLTCC(Low Temperature Co-fired Ceramics)事業は、社内体制の強化で事業拡大につなげたい。親会社である台湾のWalsin Technologyとの連携を加速させ、技術開発や製造戦略の協力体制を深化させる。現在、基地局やWi-Fiルーター向けを中心に事業展開しているが、売り上げ規模が小さい。Walsinを中心とするPSAグループとしての強みを生かし、事業規模の拡大に取り組む。
26年は海外販売を拡大したい。ノイズフィルターは半導体製造装置、工作機械、サーバーなど幅広い分野で納入実績を持ち、日本国内では良いポジションを堅持している。今年は「ビヨンド・ジャパン」を掲げ、グローバルでの事業拡大に取り組む。そのためにはPSAグループのリソースを最大限に活用する。
まずはセールスネットワーク。PSAグループは、各種電子部品を取り扱うとともに、台湾や中国、ASEAN、欧米など、広く販売網を有する。当社もPSAグループの一員として販売網を活用し提案していく。PSAグループの製造技術も強みの一つ。原材料の一括購入によるコストメリットやセラミックス・積層化技術などは有効活用できる。
グローバル戦略の一環として、国内で提供しているノイズ測定サービスを海外でも展開する。海外工場として事業展開するマレーシアと営業拠点を持つ中国で今年からサービスを開始。必要に応じて設備投資も行う計画だ。
グローバル以外の事業戦略は大きく変わらない。26年もAI関連が需要を押し上げると見込む。AIサーバー向けにノイズフィルターの売り上げ拡大につなげたい。防衛分野でもHEMP(高高度電磁パルス)対策としてノイズフィルターが注目されており力を入れていく。










