2026.01.12 【電子部品総合特集】ダイヤモンドエレクトリックホールディングス・小野有理社長 再生局面から次の成長段階へ 三本槍事業磨きイノベーション推進

 昨年は滑走路を走り始めた1年だった。輝きを取り戻そうとはい上がり、再生局面を迎えた時期だった。一方で、油断してついえることを許さないという意識を持って取り組む必要もある局面だった。この半期は、自動車機器事業がピークに近い実績で推移している。

 同事業は、点火コイル事業が電動車の需要減速による内燃機関搭載車の増産で急拡大。また、プレイヤーが減少した分、リーダーシップを獲得できた。取引先には丁寧な説明を心がけ「将来の開発」のために利益を確保することを理解してもらい、当社として利益を獲得できた。電動車がもてはやされたタイミンングでも点火コイル事業をやめないという姿勢も見せてきたことが功を奏した。

 エネルギーソリューション事業では市場規模が限られる中、高いシェアを持つ住宅向け蓄電システム市場に海外メーカーが参入したことで競争が過熱している。厳しい市場だが、栃木工場での生産や技術優位性、国内の充実したサポート体制を顧客に理解してもらいニーズに対応していく。

 電子機器事業は海外での冷夏の影響を受け、減収となっているが、セールスミックス、ものづくりの省人化が進み利益は拡大した。顧客接点を増やしながら、売り上げの拡大を目指したい。

 今年はハイブリッド蓄電システムで新製品を投入する予定。現行機種は「EIBS(アイビス)No.7」。春には「EIBSNo.8」を発売する。5~6年の開発期間を経て生み出した。既存機種に比べ、機能面を拡充しており、ダイヤゼブラ電機の再生、再建の象徴となる製品となる。春ごろに花を咲かせたい。

 設備投資、研究開発費などはほぼ横ばいで推移している。一方で無理押しの設備投資は避けるべきと考える。成長やイノベーションを起こすことが大切で、しっかり見極めて、新規市場も見据えつつ、自動車機器事業、エネルギーソリューション事業、電子機器事業の三本やりの事業を伸ばしたい。

 今年は再生局面を終える。今後に向けてイノベーションと品質で次のステージに上りたい。一方で、油断せずに取り組むことも大切になる。現在、推進している5カ年の中長期経営計画「炎のスクラム」の達成に向け、まい進していきたい。