2026.02.02 NEC、5G基地局向け高効率・小型パワーアンプモジュールを開発
5G基地局無線機用の新たなパワーアンプモジュール(表/裏)
NECは、高速通信規格5G基地局の無線機に搭載する新たな高効率の小型パワーアンプモジュールを開発したと発表した。5Gネットワークの省電力化と通信事業者の運用コスト削減に寄与する技術として期待される。
新モジュールは、5G基地局無線機(Radio Unit:RU)に搭載されるSub6GHz帯用のパワーアンプモジュール(PAM)。PAMは電波を遠方まで伝送する際に信号を増幅する重要部品で、RU全体の消費電力の約75%を占めるとされる。高効率なPAMの搭載により、装置全体の消費電力削減と小型化が可能になるとしている。
2026年度上期に提供開始予定の新RUに搭載する計画であり、他社製基地局への適用も視野に入れ、PAM単体でのグローバル展開を検討するとしている。
このPAMはNECのGaN(窒化ガリウム)デバイスを用いた高効率回路設計技術や高密度実装技術、負荷変調方式に関するシミュレーションノウハウを融合することで、高効率化と小型化を両立した。電力付加効率(PAE)は50%と高く、一般的なPAMと比較して消費電力を約10%削減している。また外形寸法は10×6mmの小型化を実現した。
5Gネットワークは4Gに比べて高周波数帯を使用するため、RU単体のカバーエリアが相対的に狭くなる。このため広いエリアをカバーするにはより多くのRUを設置する必要がある。NECは本PAMの搭載により、RU単体の消費電力を削減し、5Gネットワーク全体の省電力化と通信事業者の運用コスト低減に貢献すると説明している。
3月2~5日に開催される世界最大級のモバイル関連展示会「MWC Barcelona 2026」で公開する予定。省エネ効果や高効率動作、装置設計の自由度向上などの特長を紹介することにしている。








