2026.02.03 富士通とロッキード マーティン、デュアルユース技術開発で覚書締結

 富士通は3日、米国の防衛技術大手ロッキード マーティンと、複数の重要技術分野での共同開発を加速する新たな覚書を締結した。量子コンピューティングや高度センシングを活用したエッジコンピューティングのほか、AI(人工知能)や機械学習(AI/ML)、先進マイクロエレクトロニクス、マルチドメイン対応の次世代ネットワークソリューションといった「デュアルユース」分野を重点とする。防衛だけでなく商用領域での活用も見込まれており、両社は技術基盤の強化と実用化スピードの向上を目指す。

 富士通 のヴィヴェック・マハジャン副社長CTO(最高技術責任者)は「防衛技術のリーダーであるロッキード マーティンと先進ICT技術開発に取り組めることを大変光栄に思う」と語り、両社の技術と知見を結集することで競争力強化に寄与すると強調した。

 ロッキード マーティンのバイスプレジデント兼最高技術責任者(CTO)クレイグ・マーテル氏は「本協業は将来の顧客ニーズに応える上で重要な技術開発の加速につながる」とコメント。両社の専門性を統合することで、マイクロエレクトロニクスや量子ソリューションなどの分野でリーダーシップを強化し、迅速なイノベーション提供を目指すと述べた。

 両社は2025年5月に、ロッキード マーティンの「SPY-7 Subarray Suite Power Supply Line Replaceable Unit」の調達に富士通を選定する協業を開始しており、今回の覚書で協業関係をさらに発展させる。日本の防衛産業基盤の強化にも寄与する狙いもあるという。