2026.03.10 カナダ初の商業規模電池工場が稼働、投資額5800億円で建設

工場の開所式に出席したカナダのジョリー産業相(中央)ら政府や州、ネクストスターの関係者たち

 カナダにとって初の商業規模の電池製造施設が開設し、5日に工場が稼働した。オンタリオ州ウィンザーで開所式が行われた。423万平方メートルにおよぶ敷地の工場は北米最大級という。                                                              

 すでに生産は、2025年11月に開始した。年間の生産能力は49.5GWhで、約45万台のEVに相当する電池を製造できるという。

 この工場は、ネクストスター・エナジー(NextStar Energy)が50億カナダドル(約5800億円)を投じて22年11月着工した。完成は25年9月で、生産は同年11月の開始を予定している。

 同社は欧州の自動車メーカー、ステランティスと韓国の電池メーカーLGエナジーソリューション(LGES)の合弁。設立時の出資比率はステランティスが49%、LGESが51%。今年2月には、ステランティス側が完全に手を引き、最終的にはLGESの100%子会社となった。すでに最新設備を導入し、1300人以上の高度技術者を採用した。長期的には、2500人を雇用する目標を掲げている。

 新工場はカナダ政府の期待が大きいだけに開所式にはカナダ政府のマレニー・ジョリー産業相、オンタリオ州のダグ・フォード州首相のほか、ネクストスターのダニエス・リー、LGESのデイビット・キムの両CEOが顔をそろえた。

 カナダ政府は、今回のオープニングセレモニーを、カナダがクリーンエネルギーと製造業の新しい時代を迎える象徴的な出来事として捉えている。ジョリー産業相も「ウィンザー工場はカナダの自動車産業にとって歴史的な節目になり、カナダと韓国の関係が大きく動いた」とコメントした。

 新工場は車載電池だけでなく、次世代据置用電源システム(ESS)なども製造し、カナダのAI(人工知能)時代の電力需要に備える。