2026.02.04 米通信大手2社、25年4Q業績は増収 光ファイバーサービスが貢献

家庭・企業合計3000万件への光ファイバー接続を可能にしたベライゾンのダン・ショルマンCEO

5Gと光ファイバー事業に意欲を示すAT&Tのジョン・スタンキーCEO5Gと光ファイバー事業に意欲を示すAT&Tのジョン・スタンキーCEO

 米国の2大通信事業者であるベライゾン・コミュニケーションズとAT&Tの2025年第4四半期(4Q)業績が出そろった。両社ともモバイルなど個人向けサービスに強く、企業向けは前年を割り、光サービスの強化という共通点が見受けられた。

 ベライゾンの売上高は、前年同期比2.0%増の364億ドル、調整後のEBITDA(利払・税金・減価償却前利益)は同0.6%減の119億ドル、純利益は176億ドルと約半減した。人員整理やネットワーク関連費用が増加したためだ。

 サービス別では、モバイルサービスが同1.1%増の210億ドルとなり、端末機器の販売が同9.1%増の82億ドル。モバイル契約の加入者数は25年末で、プリペイド(前払い)とポストペイド(後払い)の合計で1億1590万人となり、両サービスの合計で84万人の純増だった。企業向けは同1.8%減の78億ドルとなった。

 同社は1月20日、フロンティア・コミュニケーションズの買収を完了。光回線の提供が可能な世帯が3000万世帯を超えた。ダン・ショルマンCEOは「5Gと光ファイバーへの投資が成長をもたらしている」とフロンティア買収のメリットを強調した。25年通期の売上高は前期比2.5%増の1382億ドルだった。

 AT&Tの売上高は、同3.6%増の335億ドルとなり、市場の予想を上回った。調整後EBITDAは4.1%増の112億ドル、純利益は4.5%減の42億ドル。5Gと光ファイバー関連が堅調だった。

 事業別の売上高は、モビリティーが同5.3%増の244億ドル。サービスと端末の販売がいずれも増収だった。端末の販売は高級機種が好調だった。

 AT&Tの企業向けサービスの売上高は、同7.5%減の42億ドル。光ファイバーなどの増収があるものの、レガシーとされる既存の固定通信サービスの減収が響いた。同社の25年12月末の携帯加入者数はポストペイドで7420万人となり、150万超のポストペイドの純増があった。

 ジョン・スタンキーCEOも「5Gと光ファイバーへの投資がQ4の加入者増やEBITDA成長につながった」とコメントした。同社の25年通期売上高は1256億ドル、2.7%増となり、ベライゾンとほぼ同じ伸び率となった。