2026.04.17 日立、オープンイノベーションでAI創薬を後押し 秘匿情報管理技術を活用
オープンイノベーションでAI創薬を加速する仕組み(提供:日立製作所)
日立製作所は、AI(人工知能)を活用した創薬を加速させる「秘匿AI基盤」を開発すると発表した。外部の技術や知恵を組み合わせ革新を促すオープンイノベーションを取り入れる仕組み。製薬企業や大学などが持つ機密性の高い研究データと、AI創薬スタートアップのAIモデルを安全に連携できるようにする。
日立は、創薬領域のAIモデルを強みとするベンチャーのMOLCURE(川崎市)と連携し、2026年度から今回の基盤をベースとした「OI(オープンイノベーション)創薬基盤サービス」の提供を目指す。
まずはMOLCUREが得意とする抗体の分野から始め、将来的には核酸やペプチドなど多様なタイプの医薬品へ広げていく予定。さらに、製薬企業や大学などが求める技術ニーズとスタートアップが保有するシーズ(技術・知見)を、機密性を保ちながらマッチングする機能も用意する。
今回の基盤は、データを暗号化したまま検索や計算処理を行う日立の「秘匿情報管理技術」を用いることが特徴。この仕組みにより、製薬企業は自社の創薬ターゲットや実験データを、AI創薬パートナーが自社のAIモデルやアルゴリズムを、内容が分からないよう乱数化された安全な環境で持ち寄ることができる。
日立とMOLCUREは、3月までに基盤の有用性を検証するためのPoC(概念実証)を行い、基盤上で学習データやAIモデルを秘匿しながら安全に学習・推論できることを確かめたという。
医薬品開発の現場では、研究開発費の高騰や成功確率の低下、開発期間の長期化といった課題に直面している。その解決手段としてAI創薬が注目されており、世界的に実用化が加速している。一方で、AI創薬を推進するには、データの取り扱いが大きな障壁となる。このため、高い安全性を確保しながら、複数の企業や研究機関が安心してデータやAIを活用できる環境へのニーズが急速に高まっている。



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