2026.04.21 モバイルバッテリーの安全性確保へ、MCPCが業界横断のガイドライン策定
MCPCのホームページで安全性・品質ガイドラインの概要を説明している
モバイルコンピューティング推進コンソーシアム(MCPC)は、モバイルバッテリーに起因する発火や火災事故の増加を踏まえ、製品の安全性と品質向上を目的とした「モバイルバッテリー安全性・品質ガイドライン」を策定した。業界横断的な指針として普及を図り、安心して製品を選択できる社会づくりを支援する。
今回のガイドラインでは、モバイルバッテリーに搭載されるリチウムイオン蓄電池や同電池を活用した最終製品の安全性を高める目的で、安全確保の観点から有効と考えられる代表的な考え方や対応例を整理した。
対象はモバイルバッテリーの製造・開発事業者など。内容はチェックシート形式となっており、対象事業者がチェック項目と自社の取り組みを照らし合わせ、適切に対応できているかを確認できる。
具体的には、12の大項目で構成される。その項目名は「製造工程管理の徹底」から「サプライヤー管理」や「法規制もしくは第三者による安全検証」まで多岐にわたる。さらに59項目まで小分類し、それぞれの項目で判定基準を示した。製造工程に関しては例えば、「原材料の受入時に、仕様適合性や品質状態を確認する管理方法が定められ、記録として残されている」「異物混入リスクを低減するため、工程環境や作業方法に関する管理が実施されている」といった基準を設けた。
ガイドラインについてMCPCは、将来的には関係機関との情報共有を行いながら、公的規格化も視野に入れ、社会的な議論の参考となる取り組みとして発展させていきたいとしている。
東京消防庁の公表資料によると、モバイルバッテリーに関連する火災事故は年々増える傾向にあり、直近では過去最多の水準となっている。背景としては、インターネット通販などを通じた製品流通の多様化や、製造・品質 管理体制が不透明な製品の存在が指摘されている。そこでMCPCは、法令遵守の確認だけでは把握しきれない製造プロセスの継続的管理や事故発生時のアフターサービス対応体制の重要性に着目し、事故や火災の未然防止に向けて専門家による検討を重ねてきた。
ガイドラインは、電気用品安全法(PSE)に基づく法令対応とは別に、業界横断的な指針として位置付けた。作成にあたっては、経済産業省が発行した「モバイルバッテリの製品事故防止に向けた確認の要請」などを参考にした。ガイドラインは、MCPCのホームページからダウンロードできる。





パイオニア 新体制で始動 次の成長への軌跡を追う




