2026.04.21 BULLと富士通、高精度SSAサービス開発へ基本合意 宇宙交通管理の実現目指す
富士通と宇宙向け機器開発のBULL(栃木県小山市)は21日、スペースデブリ(宇宙ごみ)の状況を把握する日本独自の高精度な宇宙状況把握(SSA)サービスの開発検討に向け、基本合意書(MOU)を締結したと発表した。人工衛星の打ち上げから廃棄までを管理する宇宙交通管理(STM)の実現につなげ、安全で持続可能な宇宙利用を後押しする。
人工衛星の低コスト化や小型化を背景に、複数の衛星を同一軌道に投入する衛星コンステレーションが急速に拡大している。一方で、軌道上では宇宙デブリをはじめとする物体同士の衝突リスクが高まっており、高精度なSSAと、それに基づくSTMの構築が課題となっている。
今回の協業では、日本独自の民間向けSSAサービスとして、人工衛星の軌道上データ取得から運用支援までを一貫して担うサービスとビジネスモデルを検討する。BULLは、同社の宇宙デブリ化防止装置「HORN」から取得する軌道上データを活用した高精度な軌道解析モデルの構築を検討し、富士通はHORNに対応した軌道解析や接近解析のプラットフォーム構築を進める。
BULLは、ロケットや人工衛星に搭載して宇宙デブリ化を防ぐPMD(ミッション終了後廃棄)装置の開発や、衛星周辺データを取得する技術の開発を手がける。富士通は1960年代から、宇宙デブリなどの軌道解析に関する大規模データ処理基盤と高精度な軌道解析技術の研究開発、社会実装に取り組んできた。両社は、富士通のパートナー共創プログラムを通じ、今回の協業に至った。


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