2026.06.01 【サステナブル・環境特集(環境の日特集)】チノー 電力監視のシステムを提案

配電盤とつながった送信器から受信器に計測データが無線で送信される

 チノーは、脱炭素に向けて「電力マネジメント」のシステムを提案する。センサーによるモニタリングで、電力を多く使っている場所を見える化し、効率的な省エネ行動を促す。記録計などのデータをクラウドで同期させるクラウドサービス「チノークラウド」とも連携可能。大掛かりな工事の必要がなく、センサーのための電源も不要で、無線で迅速に電力の見える化を手助けする。

 電力監視のシステム導入の壁はその手間にある。通常、既存の設備に電力の測定器を新たに付けるには工事に多大なコストがかかる。電力の配線を切断し、その間に電力メーターを入れるという大掛かりな作業になるためだ。

 そこで、同社はこのコストを抑えるため、配線を挟み込むことで通電状態の電流を計測できるクランプ型の測定器を使った方法を提案する。配電盤から伸びる電線に同社の「リアルタイム無線ロガーMZ」の送信器を取り付け、受信器に向けて一定時間ごとに自動で電流データを送る。

 受信器は最大60台の送信器に対応し、LANケーブルでつながったパソコンにデータを集約させる。同社製の表示用のソフトを通じて、どこでどのように電力が使われているかが可視化されるという仕組みになっている。送信器は電池駆動となっており、配電盤から電気の供給が必要ないことも売り。最大で8年もつ。ソフトまで含めたエンドツーエンドの支援を実現する。

 このサービスが生まれたきっかけは、同社の事業所で起きた契約電力のオーバーだったという。契約電力量を超えた場合、30分以内に電力を抑えなければ、電力会社からのペナルティーがある上、次回からの契約電力量が上がってしまう。

 そのため、契約電力に到達しそうになった段階で、総務の担当者にメールが届くようにした。取り組みは、契約電力超過への抑制意識向上へとつながった。消費電力が高い空調設備を更新した。